はじめに
退職を考えている方の中には、「制度が複雑で何から始めたらいいの?」、「失業保険がなかなかもらえないって聞くけど退職後の生活大丈夫かな?」と悩む方も多いと思います。
この記事では、私自身の体験をもとに、
- 早く受給できる「特定理由離職者」の認定方法
- 申請することで利用できる制度(保険料の減免・年金免除など)
- 再就職手当など、受給できる追加支援制度
- お金のことが不安な方への節約生活のノウハウ
について、読みやすく整理して解説します。
制度の詳細は自治体やハローワークで異なる場合がありますので、ご自身の状況に当てはめて公式情報も併せてご確認ください。
① まずはハローワークで相談・失業保険の確認をしよう!
まずは最寄りのハローワークに行って、「失業保険」の手続きをしました。
私の場合は、急性期病院で夜勤ありのフルタイム勤務をしながら、3人の子どもを育てている生活で、心身ともに限界に。
ストレスから胃潰瘍を発症し、主治医の勧めもあって退職を決意しました。
主治医の診断書を提出し、ハローワークで相談したところ「特定理由離職者」に該当すると認められました。
自己都合退職と特定理由離職者の違いを比較!
項目 |
自己都合退職 |
特定理由離職者(例:病気・育児など) |
---|---|---|
失業手当の給付開始 |
7日+2ヶ月の待期あり |
7日後すぐ支給される |
給付制限 |
あり |
なし(会社都合と同等) |
給付日数 |
原則90日間 |
最大150日~(年齢や雇用保険期間による) |
就職困難者の優遇 |
なし |
あり(再就職手当など) |
まとめポイント
✅ 病気・育児・介護など「やむを得ない事情」がある場合、特定理由離職者として認定される可能性があります!
✅ 必要書類(診断書・離職理由の説明など)をあらかじめ準備しておくとスムーズです。
✅ ハローワークの相談員さんが丁寧に教えてくれるので、「どう伝えたらいいかわからない…」という方も安心して相談できます✨
知らなきゃ損!保険料や年金の免除制度もチェック
さらに、ハローワークや市役所での相談を通じて、以下の制度も利用できました👇
- 国民健康保険料の免除・減額
- 国民年金の全額または一部免除
- 子育て世帯向けの就労支援制度
これらの制度は、自動では案内されないことも多いため、「自分から問い合わせる」ことがとても大切です。
▶ 詳しくは、厚生労働省の公式ページをご確認ください: 厚生労働省公式ページ
制度は変更される可能性がありますのでご注意ください。
②家計の全体像を把握!ムダな支出を見える化しよう!
退職後は収入が減る中で、家計の不安がいっそう深まりますよね。
私も「今月乗り切れるかな…?」と毎月家計簿とにらめっこしていました。
そこでまず取り組んだのは、支出を整理することでした。
私の具体的な節約実例
-
家計簿アプリ(Zaim)で毎月の支出をカテゴリ別に可視化
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通信費は日本通信SIMに変更して、月約6,000円→1300円に削減
-
食費は月約5万円 → 3万円台に収める工夫(まとめ買い+作り置き)
-
保険の見直しで貯蓄型保険の解約、がん保険と医療保険の解約、収入保証型保険のみの契約にして月2万円→1000円台に削減
まとめポイント
✅ 家計の「見える化」が第一歩:家計簿アプリを使えば効率的に整理できる
✅ 格安SIMや通信費見直しは、効果を実感しやすく取り組みやすい
✅ 保険は見直すと大きい節約効果あり
🔽アプリが苦手な方はこの手書き家計簿がオススメです!ムーミンのイラストで可愛く、記録もしやすいため継続しやすいです。私はアプリとこの家計簿を併用しています。
ムーミン家計簿 2025 (別冊すてきな奥さん) [ 主婦と生活社 ]
③収入ゼロでも安心!給付までの“予備費”をどう確保する?
退職後、すぐに失業手当がもらえると思っていたのに、実際には振込まで時間がかかって焦った…という声もよく聞きます。
すぐにお金が入るわけではなく、失業給付がもらえるまでに7日間(待機期間)➕ 1ヶ月〜2ヶ月かかることも…
わが家も「給付まで1ヶ月以上収入ゼロ」という状況だったので、事前に備えていて本当に助かりました。
私が実際にやったこと
支出管理表を作成し「1ヶ月分の支出」や「年間支出」を計算して、以下のように備えました。
- 家計簿で支出を確認(月○万円)
- すぐ使える預金から特別費を袋分け管理(年払いの自動車保険や固定資産税など)
- クレジットなど引き落とし金額や日程をメモしておく
- ボーナス・児童手当なども一時的に生活費に回す前提でプラン
まとめポイント
✅ 給付開始にはタイムラグがあることを知っておく
✅ 生活費の“見える化”と“予備費の確保”が安心材料に
✅ 投資や大きな支出は一時的にストップしてOK!
給付までの期間に不安を感じている方も多いと思いますが、**“見える化”と“少しの備え”**で気持ちはだいぶ楽になります。退職を迷っている方にも「安心して次の一歩を踏み出せる準備」としておすすめしたい方法です🍀
④ 制度をフル活用して「再就職手当」を受け取る
失業手当を受給中に、早く就職が決まると「再就職手当」という**一時金**を受け取ることができます。
再就職手当って何?
再就職手当とは…?
失業手当の支給日数が「1/3以上」残っている状態で、一定の条件を満たして就職が決まった場合に支給される制度です。
💡支給額の目安:
失業手当の**残り支給日数 × 60〜70%
私の実体験
私の場合は失業保険の給付日数の3分の2を残しての再就職かつ就職先の継続勤務が1年以上見込まれる正社員となったため、残りの失業保険の給付額の70%を受給することができました。
給付額は約30万円台と1ヶ月分の生活費分に匹敵する金額が受給できとても助かりました。
支給の条件
– 条件:
1. 給付残日数 |
基本手当の所定給付日数の 3分の1以上を残して再就職していること |
2. 雇用の継続性 |
就職先で 1年以上継続勤務が見込まれること(契約社員でもOK) |
3. 雇用保険加入 |
就職先で 雇用保険に加入する勤務形態であること(週20時間以上など) |
4. 自己応募 |
ハローワークや民間の職業紹介事業所等を経由して応募した職であること(独自応募だと対象外) |
5. 受給前の就職 |
原則として失業給付をもらう前に再就職していること(1円でももらってると対象外) |
6. 再就職手当の申請 |
再就職後、1ヶ月以内に「採用証明書」などを提出して申請すること |
– 準備:
必要なもの |
内容 |
---|---|
離職票 |
給付申請時に使ったもの |
採用証明書 |
ハローワークでもらえる書類。就職先に記入してもらいます |
雇用契約書の写し |
雇用形態や勤務予定が確認できる書類 |
就職活動の記録 |
ハローワークなどから紹介された求人かどうかの証明 |
– 提出から支給されるまで:就職決定後すぐにハローワークへ報告し「採用証明書」をもらう。再就職日から1ヶ月以内に再就職手当の申請書類を提出する。約1ヶ月半から2ヶ月に支給決定され、決定通知後1週間程で振り込みされる。
▶ 詳しくは、厚生労働省の公式ページをご確認ください:労働省公式ページ
まとめポイント
✅「早めの再就職+条件を満たす」ことで受給額が大きくなる可能性あり
✅制度の詳細は自治体やハローワークによって異なることがあるので、相談を忘れず
✅自分で申請しないと支給されないので、「知らなかった…」とならないよう注意!
⑤ 気持ちを整理して「少し休む勇気」も持った
退職直後はとにかく不安でいっぱいでしたが、**「一度休む勇気」も必要**だと感じました。
お金の不安を整理できたことで、心に少し余裕が生まれ、子どもとの時間を大切にできたり、次のステップを考えられるようになりました🌷
おわりに
退職には勇気がいりますが、「自分と家族の健康を守るための選択」でもあります。
私も最初は不安でしたが、正しく知って行動したことで経済的な安心感を得ることができました。
私の経験が、少しでも同じように悩んでいる方の参考になれば嬉しいです🍀
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